犬の皮膚病、原因と対策 〜お腹や背中の湿疹など症状別のケア方法〜

2026-07-06

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犬の皮膚トラブルは、多くの飼い主さんが直面する悩みのひとつです。

愛犬が体を痒がったり、痛がったりする姿は見ていて辛いもの。特に、フケや脱毛、目・口周りの湿疹といった目に見える症状は、周りから心配されることも少なくありません。

犬の皮膚病には遺伝的な要因もありますが、その多くは日頃のケアや環境整備で予防・対策が可能です。

今回は、犬の皮膚病の主な原因と、今日から始められる具体的な対策について詳しく解説します。




目次(犬の皮膚病) 

1.ノミ・ダニ・寄生虫が原因の場合とその対策

2.細菌感染の場合とその対策

3.アレルギー反応の場合とその対策

4.アトピー性皮膚炎の場合とその対策

5.愛犬の皮膚病への向き合い方




1.ノミ・ダニ・寄生虫が原因の場合とその対策

犬の皮膚病で非常に多い原因が、ノミ・ダニ・マダニといった外部寄生虫です。これらの寄生虫が体に付着することで、激しいかゆみやアレルギー反応(ノミアレルギー性皮膚炎など)を引き起こします。

特にノミやダニが付きやすい背中、腰、お尻周りに湿疹や脱毛が見られるのが特徴です。強いかゆみから、犬は患部を舐めたり噛んだりして皮膚を傷つけ、そこから細菌が侵入して二次感染を起こす危険性もあります。


ノミ・ダニ・寄生虫への対策は、以下に示す予防と環境整備が基本です。




2.細菌感染の場合とその対策

犬の皮膚にもともと存在する常在菌が、免疫力の低下などをきっかけに異常繁殖することで皮膚病を引き起こすことがあります。

代表的なものが「膿皮症(のうひしょう)」です。

加齢やストレス、アレルギー、他の病気などで皮膚のバリア機能や免疫力が低下すると発症しやすくなります。症状としては、皮膚の赤み、発疹、フケ、脱毛などが挙げられ、目や口の周り、指の間、股など皮膚が擦れやすい部分によく見られます。


細菌感染による皮膚病の対策は、動物病院での治療とスキンケアが中心となります。

発見が遅れると症状が皮膚の奥深くまで進行し、治療が長引くことがあります。愛犬の体をこまめにチェックし、早期発見・早期治療を心がけましょう。

ワンポイントアドバイス


膿皮症は免疫力が低下して起こりますが、アトピー性皮膚炎やクッシング症候群など、他の病気から続発することも多くあります。



3.アレルギー反応による場合とその対策

特定の物質(アレルゲン)に対して免疫が過剰に反応し、皮膚に炎症やかゆみを引き起こすものが「アレルギー性皮膚炎」です。アレルゲンには、食べ物、花粉、ハウスダスト、ノミの唾液など様々です。

体を痒がる、皮膚が赤くなる、舐め続けて毛が変色するなどの症状が見られます。原因によって「食物アレルギー」や「ノミアレルギー性皮膚炎」などに分類されます。


アレルギー対策の基本は、原因となるアレルゲンを特定し、生活環境から取り除くことです。

ワンポイントアドバイス


最近のペットフードではアミノ酸レベルまで低分子化しているペットフードもあり、アレルギーの患者さん向けのものが増えています。


4.アトピー性皮膚炎の場合とその対策

アトピー性皮膚炎は、遺伝的な素因が関与する「アレルギー性皮膚炎の一種」です。

ハウスダストや花粉などの環境中のアレルゲンが原因となり、強いかゆみを伴う皮膚炎を慢性的に繰り返します。

特に柴犬やシーズー、フレンチ・ブルドッグなどの犬種で若齢から発症しやすい傾向があります。

皮膚が薄い耳、顔、足先、脇の下、内股などに症状が出やすいのが特徴です。


アトピー性皮膚炎の対策は、以下に示す複数の治療法を組み合わせ、症状をコントロールしていくことが目標となります。


完治が難しい病気ですが、適切なケアで症状をコントロールし、愛犬のQOL(生活の質)を維持することは可能です。根気強く病気と付き合っていくことが重要になります。




5.愛犬の皮膚病への向き合い方

愛犬の皮膚に赤み、湿疹、かゆみ、脱毛などの異常を見つけたら、自己判断せずにまずは動物病院で獣医師に診てもらいましょう。正確な診断を受けることが、適切な治療への近道です。

動物病院では、原因に応じて「低アレルゲン食への変更」「薬による治療(内服・外用)」「食事療法」「薬用シャンプーによるスキンケア」などを組み合わせて治療計画を立てます。

獣医師の指示をしっかり守り、愛犬の治療にあたりましょう。


症状の発見が早いほど、治療も短期間で済み、愛犬の負担も軽くなります。日頃からブラッシングやスキンシップの時間を利用して、愛犬の皮膚や被毛の状態をこまめにチェックする習慣をつけましょう。


犬の皮膚病は、原因の特定が難しかったり、治療が長期間にわたったりと、飼い主さんの根気が必要になることも少なくありません。

治療中は飼い主さんも大変ですが、愛犬はそれ以上に辛い思いをしています。「この子のために絶対に治す」という強い気持ちで、愛犬と二人三脚で病気と向き合っていくことが何よりも大切です。困ったことがあれば、一人で抱え込まずに、かかりつけの獣医師に相談しましょう。

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