犬の中耳炎〜原因、症状、治療と対策を解説〜

2026-07-15

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愛犬がしきりに耳をかゆがったり、頭を振ったりしていませんか?その仕草は、犬に多い耳の病気である、外耳炎のサインかもしれません。

実はこの外耳炎が悪化すると「中耳炎」に進行することもある厄介な病気です。

今回は、「犬の中耳炎」について、それぞれの原因症状の見分け方、動物病院での治療法対策までを詳しく解説します。




目次 (犬の中耳炎)

1.原因

2.症状

3.治療

4.対策

5.犬の外耳炎や中耳炎は、日頃の観察で重症化させないことが大切




1.原因

犬の中耳炎の最も一般的な原因は、外耳炎の悪化です。治療されなかったり、再発を繰り返したりする外耳炎の炎症が、鼓膜の奥にある「中耳」という空間にまで広がってしまうことで発症します。

まれに、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルなどの特定の犬種では、鼻や喉の奥から耳管を通じて炎症が波及し、中耳炎を引き起こすこともあります。




2.症状

犬の中耳炎は、外耳炎の症状に加えて、より深刻な神経症状が現れることがあります。


外耳炎が悪化しているサインとして、以下の症状に注意してください。


・強い痛み

耳やその周辺を触られるのを極端に嫌がる、口を開けるのを嫌がる


・ひどい悪臭と膿

耳から膿(うみ)が出てきたり、外耳炎の時よりも強い悪臭がしたりする


・顔面神経麻痺

患部側のまぶたや唇が垂れ下がる、よだれが増える、瞬きがうまくできない


・平衡感覚の異常

首が常に傾いたままになる(斜頸)、同じ方向にぐるぐる回る(旋回運動)、目が揺れる(眼振)


・難聴

名前を呼んでも反応が鈍くなるなど、聴力の低下が見られる。


これらの症状は、炎症が耳の奥深くにある神経にまで影響を及ぼしているサインです。放置すると後遺症が残る可能性もあるため、一刻も早く動物病院を受診する必要があります。




3.治療

犬の中耳炎の治療は、外耳炎の治療と並行して行われることがほとんどですが、より長期間にわたる強力な治療が必要となります。

治療では、原因菌を特定した上で、長期間の抗生物質の内服が基本となります。




4.対策

犬の中耳炎を対策・予防する上で最も重要なことは、「外耳炎を放置せず、しっかりと治しきること」です。外耳炎の段階で早期に発見し、適切な治療を受けさせることが、結果的に中耳炎の最大の予防策となります。


前回の外耳炎の予防・対策と同様に、日頃からのケアと観察が非常に重要です。以下のポイントを心がけ、愛犬の耳を健康に保ちましょう。

①耳を清潔に保つ

定期的に耳の状態をチェックし、汚れていればイヤーローションなどで優しく拭き取ります。ただし、やりすぎは禁物です。また、綿棒を奥まで入れるのは耳を傷つける危険があるため避けましょう。


②シャンプー時の注意

シャンプーの際に耳に水が入らないよう注意し、もし入ってしまった場合は、しっかりと乾かしてください。


③耳の通気性を保つ

耳の中に毛が多く生える犬種は、動物病院やトリミングサロンで定期的に耳毛の処理をしてもらい、通気性を良く保つことが大切です。


④日頃の観察

「耳をかゆがっていないか」「変な臭いはしないか」など、日常的に愛犬の耳をチェックする習慣をつけ、変化があればすぐに気づけるようにしましょう。




5.犬の外耳炎や中耳炎は、日頃の観察で重症化させないことが大切

犬の外耳炎や中耳炎は、多くの犬が経験する可能性のある身近な病気です。しかし、放置すれば強い痛みや不快感で愛犬を苦しめ、生活の質(QOL)を大きく下げてしまいます。

大切なことは、重症化させないこと。そのためには、飼い主さんが日頃から愛犬の耳を気にかけて観察し、異常のサインを早期に発見することが何よりも重要です。

「いつもと違うな?」と感じたら自己判断せず、すぐに動物病院を受診してください。早期の対策と適切な治療で、愛犬を耳のトラブルから守ってあげましょう!

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